京都大原リクルートブログ

2018/09/28

看護師のプリセプター制度、必要なスキルや心構え

看護

こんにちは!京都大原記念病院です。

新人看護師に対する教育制度「プリセプター制度」をご存知でしょうか。
プリセプターと呼ばれる先輩看護師がマンツーマンで看護技術などの指導や教育を行います。

今回は看護師のプリセプター制度についてのお話です。
プリセプター制度の内容やプリセプターになるために必要なスキル、心構えなどをご紹介します。

握手を求める女性看護師

 

看護師のプリセプター制度とは?

プリセプター制度とは、先輩看護師(プリセプター)が新人看護師(プリセプティ)をマンツーマンで指導・教育する教育制度です。
プリセプターシップとも呼ばれます。

プリセプターは業務内容や看護技術の指導、教育はもちろん、仕事に対する不安や悩みを受け止めて上げるなど精神的な面でもサポ―トを行い、看護師が一人前になるために二人三脚で導く重要な役割を持っています。

プリセプターになるには、自分自身が一人前の看護技術を習得していることが前提条件です。それ以外にもリーダー業務を行えるレベルの習熟度であること、新人看護師や周りのスタッフとも良好な人間関係を築けるコミュニケーション能力があることなどが求められます。

看護実践能力評価表(クリニカルラダー)での技能評価を採用している場合は、レベルⅡ(一人前レベル:標準的な看護計画に基づき、自立して看護を実践できる)などが該当します。

新人看護師へ仕事を教えることは、自分自身の知識や技術の向上にもつながります。
プリセプター制度は新人にとっての教育制度であると同時に、プリセプターの成長の機会でもあるのです。

 

プリセプター制度の種類や指導内容

机の上の聴診器と眼鏡と本

具体的な内容や体制、運用方法は病院によっても異なりますが、プリセプター制度には大きく分けて下記の3つの種類があります。

①プリセプターがマンツーマンで教育、指導、精神的フォローを行う。(基本形)
②プリセプターの上に補佐役の看護師(シニアプリセプター)が付き、新人の指導やプリセプターのフォローを行う。
③直接的な指導、教育はプリセプターが行い、新人のキャリア支援の側面としてメンターが中長期的に精神的なフォローを行う。

プリセプター制度では具体的には下記のような指導を行います。

業務のサポートと評価

新人看護師に日々の業務について指導とサポートを行う。
進捗状況の共有や振り返りまでを一緒に行います。

 

看護知識の学習のサポート

看護知識を付けるための事前学習や実践後のレポートなどを指示。
提出されたレポートなどの内容を確認し、必要な指導を行います。

 

看護技術チェックリストを用いた看護技術の習熟度の確認

各病院や病棟ごとの看護技術チェックリストに基づいて、看護技術や看護師としての姿勢などの習熟度をチェック。足りない部分に関しては指導を行う。
看護技術チェック基準に関しては、厚生労働省「新人看護職員研修ガイドライン」もあります。

 

精神面のフォロー

仕事への不安や心配事がある時、落ち込んだ時などに相談に乗ったり励ましたりと、新人看護師の相談役として精神的なフォローを行います。

 

プリセプターがマンツーマンで指導すると言っても、新人教育に関わるのはプリセプターだけではありません。
実際には他のスタッフや上司なども含め、組織全体で教育を行うことになります。

半年~1年程度の予定を立て、プログラムに沿って指導や教育が行われていきます。

 

プリセプターとして先輩看護師が心掛けること

プリセプターとして新人看護師を指導する際に心がけたい点をご紹介します。

一人で抱え込まない!

プリセプターとして新人を担当するからといって、全て一人で指導するわけではありません。
新人教育はチームや病院全体で協力して行うもの。

業務内容によっては得意な別のスタッフから直接教わった方が良い場合もあります。
困った時やわからないことがある時は、積極的に周りのスタッフにも頼りましょう!

 

他の人と比べない!

「3ヶ月も経ったのだからそれくらいできるようになっていないと」「他の新人はもうできるのに」など、つい他の人と比べて焦ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、仕事や技術を覚えるスピードには個人差があります。
他の人と比べるのではなく、今現在「できること」「できないこと」を客観的に判断して指導や教育を行いましょう。

 

新人に寄り添ったフォローを心がける!

プリセプターを務める3~5年目の先輩看護師は、新人看護師と年齢や立場が近く相談しやすい存在でもあります。
新人看護師は新しい職場でとても緊張しているはず。
こまめに声をかける、失敗してしまった時には励ますなど意識的にフォローするようにしましょう!
のびのびと仕事ができる環境作りも、プリセプターの大切な役割です。

 

まとめ

先輩ナースがマンツーマンで新人を指導、教育する「プリセプター制度」。

マンツーマンで指導することで新人ナースを丁寧に育てるのと同時に、プリセプター自身の知識や看護技術の向上にもつながります。

プリセプターは3~5年目程度の看護師が担当することが多く、日々の業務の指導や実践のサポート、学習のサポート、精神的なフォローなどが役割となります。

マンツーマンとはいえ、たった一人で新人教育をするわけではなく、シニアプリセプターやメンターなどが適時フォローを行いながらプログラムに沿って組織全体で新人教育を行います。

プリセプターとして新人教育を担当する場合には、新人がのびのびと働けるように細かいフォローを心がけ、困ったときは周りのスタッフの協力を得ながら指導を行いましょう。

 

この記事を監修した人

井川 玲子

井川 玲子(京都大原記念病院グループ 看護介護部長)
看護師。足掛け41年にわたり京都第一赤十字病院および看護専門学校で専任教師・副学校長として勤務。長浜赤十字病院 看護部長を経て、平成21年4月1日より京都大原記念病院の看護介護看護部長として着任。現在にいたる。

※写真は京都”大原”の「大原女」に扮したときのもの

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